文化を育てる
こないだ、南台の「すし屋の久」にみんなで出かけて、「んまー!」つって喰って「安っ!」つってよろこんでお金はろた。
あの光景って…
旨いとか安いとかの「(同業他店舗と比べて)コスパが良い」というレベルだけじゃなくて、
職人さんの包丁や目利きや食材管理とかへの技術に対する『敬意』なの。
職人さんが見ている視線の先の「客によろこんでもらおう」という『愛情』に対する『感謝』なの。
ようするに、「よろこんで払ってる」わけ。
でも、見逃しちゃいけないのは…
『すし屋』というところでは、「すし喰ってカネ払う」というのが当たり前の常識…という文化があっての話だということ。
旨かろうが不味かろうが「すし屋に行ったら、すし食って、カネ払うもの」だという言外の共通理解。
マネタイズ…って話にすぐなるよね。
まずは…タダなら使う!…と思わせるところまでのサービスなのか?っちう話。
(まあ、「タダでも使いたくない」ようなサービスじゃ話にならないんだけれど。w)
つぎに…「カネ払ってでも使いたい!」と思ってもらえるまで、表現できているのか?…となる。
「タダなら使いたい」ってのと「カネ払ってでも使いたい」ってのとの間に何があるのか?
そらあ、あんさん。『カネ』という文字通りの『コスト』ですがな。
ただし、サービスや商品の提供側が見逃しがちなのは、「使う側が支払うコスト」は「カネ」の前にたくさんある…ということ。
マニュアルを読んだり、設定を弄ったり…という手間や時間。
もっと言うなら「それでどんなメリットを享受できるのか?」ということを理解する手間や時間。
それらを支えるモチベーションは「そのサービスを使うことで回避できる時間・手間」(省力)…なわけなんだけんど…。
そのモチベーションを高めるためには、サービス(商品)提供側ができる工夫・努力があるでしょ?
マニュアルを読みやすいものにする
感覚的にわかる操作体系や I/F にする
なんてのは当然だけれど、その前に…
これ使うと、どんな景色の生活になるのか…という絵です。
自動車が欲しいとすると、もっとも購買意欲をかきたてるのは…
木漏れ日の並木道を、その車に乗ってドライブしている自分…ですよ。そら。